外構

外構をハウスメーカーに頼まない理由?【高い!だけでは再考すべし】

2021年2月24日

知りたい人 
  • 外構をハウスメーカーに頼むと高くなるって聞いた。
  • 中間マージンを無くしたいからハウスメーカーに頼まない。
  • やっぱり金額が安い方に頼みたいな。

新築をする時に外構もハウスメーカーに頼むかどうか悩んでしまいますよね。

検索すると「ハウスメーカーに外構を頼むと高いからやめた方がいいよ。外構業者に直接頼んだ方がいいよ。」みたいな記事がたくさんヒットします。

実際はどうなのか、外構専門店6年~土木職人2年~ハウスメーカー9年~外構で独立、という経歴の僕が深堀りしていきます。

記事後半では、見積もり金額以外にも大切なことを解説していきます。

ツイッター上でも色んな意見が

この記事の内容

  • 外構をハウスメーカーに頼むと高いと言われる理由
  • 下請け構造がカギ
  • 外構専門業者かハウスメーカーか、金額と同時に比較するもの

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外構をハウスメーカーに頼むと高いと言われる理由

中間マージンが発生するからという事実は間違いありません。

以下に図でまとめました。

この図のようにそれぞれの会社に利益が出るように赤矢印で中間マージンが発生しています。

そのため外構はハウスメーカーを挟まず、外構業者へ直接頼んだ方が安いから得という主張が多いのですが、実際はそんな単純ではありません。

もう少し深掘りしていきます。

金額の差は下請け構造がカギ

ハウスメーカーも外構業者も会社によって下請け構造が違います。

工事を進めるためにはたくさんの工種が絡み合うため、対応するには得意分野は自社で行い、それ以外は下請け業者に依頼して工事を進めることが一般的です。

外構業者の例を以下に挙げます。

例1:自社施工もできるバランスのとれた外構業者

土木工事と左官工事が得意で金額も抑えることができる会社の例です。

下請け職人で対応する工事は中間マージンが発生するので割高になります。

例2:デザインに特化した外構業者

優秀なデザイナーが在籍している会社で、工事自体は下請けの職人に依頼するため金額は少しUPしますが、ハイレベルなデザインを提供できる会社の例です。

ハウスメーカー(地域の工務店も含めるとする)も同様で、大工さんが在籍しているハウスメーカーがあれば、製材工場を所有していて木材を提供できるハウスメーカーもあります。

自社から直接提供できるものは金額を抑えることができます。

中間マージンの発生が少ない=金額を抑えることができる

結局、外構をハウスメーカーに頼むと高くなる?

繰り返しですが、中間マージンの発生が少なければ金額を抑えることができます。

前章の下請け構造パターンを踏まえると、ハウスメーカーが以下のような下請け構造をしている場合は外構業者に直接頼む場合と比べても金額の差は少ないです。

ハウスメーカーの社内に外構専門部署(担当者:営業・設計・管理)がある

この構造が「建物・外構・金額」のバランスがとれていて最善です。僕が前職にいたハウスメーカーはこの構造だったので体験談として断言できます。

また、ハウスメーカーは外構の専門知識は持っていないから外構業者へ丸投げしているという記事も見かけますが、上記の図のように外構専門部署があれば丸投げではなく全てのバランスがとれています。

ここまでは金額にフォーカスして解説してきましたが、以下からは金額以外にも比較しなければいけない事ついて解説していきます。

外構業者かハウスメーカーか、金額以外で比較するもの【4つ】

外構業者とハウスメーカーに相見積もりをした場合「金額の安い方に頼みたい」というのが強烈な心理としてありますが、金額以外にも比較しなければいけない事が4つあります。

次の4つの事を見落としていると外構に失敗します。

  • 保証面の充実
  • アフターフォローの対応
  • 工事を安心して任せることができるか
  • 口コミ・評判・アンケート公開

以下にひとつずつ解説していきます。

保証面の充実

完成したものに不備があった場合の保証です。

外構という商品にも保証があるか内容も含めて確認して下さい。そして書面として保証書の存在があるかも確認して下さい。

例えば植えた木が枯れた場合に保証してもらえる「枯れ保証」は必須です。

その他、コンクリート工事やタイル工事など全ての工事に対しても保証があればベストです。

保証内容は業者によって定めるものなので期間や免責に差はありますが、例として以下のような感じです。

保証書の簡単な例

対象部位 現象 保証期間 免責
コンクリート 著しい沈下、亀裂、欠損 2年 軽微なひび割れ
土工事 著しい沈下、隆起、排水不良 2年 生活に支障のない程度
アルミ工事 著しい反り、変形、損傷 2年 経年変化、使用の不注意
石、レンガ、タイル 著しいひび割れ、剥離 1年 収縮亀裂、白華
植栽 枯れ 1年 移植、管理不足

アフターフォローの対応

工事が完了した後にどのようなアフターフォローがあるのか確認して下さい。

アフターフォローとは以下のようなものです。

  • 保証に準じた点検
  • 不具合があれば補修などの対応

ハウスメーカーであれば家に対して定期点検というものが必ずあります。外構もハウスメーカーに頼んだのであれば、定期点検の時に合わせて見てもらうことができます。

自分では気づかない事を発見してもらえることは安心ですね。

外構業者も定期点検をしている会社はありますが、あまり多くはありません。

アフターフォローに関してはハウスメーカーの方に分があると言えます。

工事を安心して任せることができるか

残念ながら工事というものはどの業者も同じではありません。完成された商品を購入するのではないことが最大の特徴だからです。

工事を安心して任せることができるかどうか見極める方法として、最低でもチェックしておきたいことは以下です。

  • 着工までに図面や仕様(色・品番)を明確にした書類を共有してもらえる
  • 契約書を交わし、金額・工期・支払い方法を明確にしている
  • 工程表を提出してもらえる
  • 着工前に近隣あいさつをしてもらえる

以上のことは対応していて当たり前です。

事前に必ず確認して下さい。

口コミ・評判・アンケート公開

お客様の声として発信されているものをチェックすることは安心につながります。

SNSは特にリアルな声が多いので参考になります。

また、工事の完成後にアンケートをとっている業者がたくさんあるので公開しているのであれば目を通して下さい。

まとめ

この記事の内容をまとめると以下です。

メモ

外構をハウスメーカーに頼むと高いと言われる理由

中間マージンが発生していることが事実であるが、下請け構造によってはあまり変わらない場合もある。

外構業者かハウスメーカーか、金額以外で比較するもの【4つ】

  • 保証面
  • アフターフォローの対応
  • 工事を安心して任せることができる
  • 口コミ・評判・アンケート公開

同じ工事内容なら安い方が得?【潜むワナ】

この記事では安くすることにとらわれ過ぎると見落としてしまうことにも触れてきました。

アフターフォローの対応までチェックすることが大切です。

△:プラン提案→金額交渉・・・ゴール

〇:プラン提案→金額交渉→工事→完成→アフタフォロー・・・ゴール

これから新築を予定している方にとってこの記事が参考になれば嬉しいです。

新築にともなう外構工事の注意点で全体像を把握したい方は「新築の外構で失敗しないために【完全マップ】」で詳しく解説しているのでご覧ください。

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