積雪地域では物置の設置場所を決めるときに「建物の屋根からの落雪」を必ず意識しなければいけません。
落雪の衝撃で物置の破損につながります。
タイトルにもありますが、建物の屋根にソーラーパネルがあるのであれば一層注意です。
外構のプロとして活動している僕ですが、恥ずかしながらうっかりとソーラーパネルを見落としていて、配置計画したお客様の物置が破損した経験があります。
この記事では体験談をもとにソーラーパネルと落雪の関係を調べたのでまとめてみました。
執筆者紹介

こんにちは、テツです。
独立する前は、外構エクステリア専門店→職人→ハウスメーカーという、業界を構成する主な3つの立場を歩んできた珍しい人間です。
【体験談】物置の設置場所で失敗しました【落雪による破損】
物置を設置した場所は建物から約2m離れたところです。
通常は2mも離れていれば屋根から落雪があっても影響はありません。
・・・がしかし、大雪の数日後お客様から次のような一報がありました。
お客様:「屋根からの落雪で物置の壁が凹んでしまいました」
原因は建物の屋根にソーラーパネルがあったことに気づいていないことでした。
雪止めも付いていないため勢いよく落雪してきます。
修理費用は火災保険で対応することができる
落雪の被害も実は火災保険で対応することができます。
物置に限らず、フェンスやウッドデッキも落雪が原因で破損した場合も同様です。
屋根にソーラーパネルがあれば近くに物置を設置しないこと

繰り返しですが、積雪地域ではソーラーパネルのある屋根の近くには、物置を含め何も置かないことです。
国民生活センターからも落雪の注意喚起として発表されています。
屋根に雪止めを付けることで解決することができるという意見もありますが、ハウスメーカーによっては屋根に負担をかけないように、意図的に雪止めを付けない場合もあります。
どのくらい離れていれば安全か
ソーラーパネルからの落雪はどのくらい飛んでくるのか気になりますよね。
「これからソーラーパネルの取付けを考えている」「すでにソーラーパネルがついている家なんだけど外構計画を考えている」という方にとっては以下の公的機関からの発表は必見です。
公的機関からの発表
雪氷防災センターからの発表されている太陽電池パネル上の雪の滑走実験(PDFファイル)のなかで、2階のソーラーパネルの付いた屋根からどのくらいまで雪が飛んでいくかシミュレーションしたデータが発表されています。
結果、おおよそ4mまで雪が飛んでいきます。
まとめ
この記事をまとめると以下です。
メモ
物置の設置場所で失敗した体験談を紹介
原因は建物の屋根にソーラーパネルがあることを見落としていた。
落雪により破損した場合
火災保険で修理金額は対応可能
ソーラーパネルのある屋根の近くには何も置かないこと
おおよそ4m離れていれば安全だと思われる。
以上が落雪による対策です。
壊れた場合は火災保険で対応可能なのは助かりますが、今後の事を考えると根本的な解決とはいきません。
もし、金銭的に余裕があるのであれば以下の検討もいかがでしょうか。
- 屋根に負担がかからない程度で雪止めを付けることをハウスメーカーと相談する
- 物置の横になにか塀になるものを立てる
- 物置そのものの配置を変更する
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