
- 外構の駐車場を安く抑えたい
- やっぱり砂利が一番安いのかな?
- 誰に頼めばいいんだろう?
このように、駐車場のことを検討している方に向けて解説していきます。
こんにちは、テツです。
独立する前は、外構エクステリア専門店→職人→ハウスメーカーという、業界を構成する主な3つの立場を歩んできた珍しい人間です。

Contents
駐車場を安く抑えるための方法は3つ
以下の3つの方法で検討していくと良いです。
安く抑える方法
- 素材を絞る
- タイヤが乗る部分だけ施工
- 相見積もりをとる
それぞれの方法について解説していきます。
安く抑えるために使う素材を絞ろう
駐車場として使える素材はたくさんあります。例えば、コンクリート・アスファルト・インターロッキング・砕石・石・レンガ・洗い出し、など。
高額になりやすい、石・レンガ・洗い出しは省いていくと、以下の素材に絞られます。
安くできる素材
- 素材①:コンクリート
- 素材②:アスファルト
- 素材④:インターロッキング
- 素材③:砕石
それぞれの費用相場と特徴を解説していきます。
費用は、車2台分のスペースとして30平米を想定して計算しました。
素材①:コンクリートの特徴

駐車場の仕上げとして、最もポピュラーな素材がコンクリートです。床面に施工されたコンクリートの事を「土間コンクリート」と呼びます。
土間コンクリート費用の相場:車2台分=30平米
30平米×単価10,000円/平米=300,000円
(残土処分、砕石下地、ワイヤーメッシュ含む)
300,000円が目安ですが、地方によって費用にバラツキがあったり、現場の状況でも費用は変わるので見積もりは必ず取りましょう。
見積もりの見方は土間コンクリートの見積書の見方で解説しているので参考にどうぞ。
クラック対策が必要
土間コンクリートは、気温差による伸縮や、地震・振動によってクラックが入りやすいです。
やむを得ずクラックが入ることがありますが、できるだけ避けるために目地とよばれるものが必要になってきます。駐車場の場合は、15㎡または5m以内に一か所が目安。
目地の方法は沢山ありますが、コストダウンを優先するなら以下2つの方法です。
方法①:エキスパンタイ

樹脂でできている伸縮目地で、画像中の黒い線の部分です。
方法②:隙間をあけて砂利または植物を入れる

素材②:アスファルトの特徴

道路や商業施設でお馴染みのアスファルトですが、個人住宅でも施工が可能です。コンクリートに比べて費用を抑えることができますが、ワダチやひび割れが発生しやすいというデメリットがあります。
アスファルト費用の相場:車2台分=30平米
30平米×単価7,000円/㎡=210,000円
(残土処分、砕石下地含む)
210,000が目安です。
ただし、以下の理由でこれより割高になる場合がよくあります。
- アスファルトの施工ができる業者は限られているため、下請けまたは孫請けに発注
- 個人住宅のような狭い場所では作業コストがアップ
業者には現地を見てもらった上で見積りを取りましょう。
デザイン性に欠ける
全面が黒色となり、いかにも駐車場という雰囲気です。
ちょっとした模様やデザインを取り入れたい場合は不向きです。
素材③:インターロッキングの特徴

インターロッキングとは、ブロック状のものを一つ一つ敷き詰めていく商品です。色や形のバリエーションが豊富なところが特徴のひとつです。
また、駐車場のように荷重のかかる場所では、下地にコンクリートの施工を推奨する商品が多いため確認が必要です。その場合は、土間コンクリート仕上げよりもはるかに費用は高くなる傾向にあります。
インターロッキング費用の相場:車2台分=30平米
30平米×単価16,000円/平米=480,000円
(残土処分、砕石下地、砂含む。※下地コンクリートは別途)
480,000円が目安です。
下地のコンクリートが必要な場合は約150,000~200,000円が別途必要になってきます。
駐車場に特化した商品もある
下地にコンクリートをしなくても大丈夫な商品をご紹介します。ブロックに嚙み合わせがあることで耐荷重がアップされるというものです。
素材④:砕石の特徴

結論、砕石を敷く方法が最も安くできる方法です。
砕石は「C-40」と呼ばれるものを使うのが一般的。
人によっては「砕石」と「砂利」を混同してしまっている方がいらっしゃいますが、費用も含め明確に違います。
「砕石」は、0~40mmの大きさの粒が混じっていることから締め固めることができるので、駐車場に適しています。
「砂利」は、粒の大きさが全て均一なことから締め固めることはできません。歩く程度であれば問題ありませんが、車が乗り上げると砂利が道路に飛び散ったり、すぐにワダチが出来てしまいます。
砕石費用の相場:車2台分=30平米
必要砕石の量(2t車1台分)=約5,000円
(運搬費含む。※敷きならしは別途)
たったの5,000円です。敷きならす作業は、2t車で1台分の砕石であれば、頑張ってDIYでも可能ですね。
デメリット
泥でぬかるむことを防ぐ程度なので、おしゃれを望むには難しいです。
また、車のワダチもそのうちできます。
タイヤが乗り入れる部分だけコンクリートをするという方法

コンクリートの量が減れば安くなりますが、複雑な形状だと効果はありません。
複雑な形状になると、型枠を組む手間がかかり費用がアップするので、シンプルなデザインにしておきましょう。
車が乗らない、周りの部分に何をするかでも費用は変わります。周りの部分は、砕石や砂利であれば費用面でもメンテナンス面でも無難ですね。少しおしゃれにしたい場合は芝生などの植物でもアリです。
相見積もりを取って価格を比較しよう
会社によって見積もり金額は違ってきます。
ただし、デザインがともなわない工事であれば、金額に大きな差はないでしょう。それでも相見積もりを取るということは、相場を知るという意味で安心感にもつながります。
詳しくは外構の相見積もりを取るときのコツで解説しているので参考にどうぞ。
駐車場の工事ができる業者って誰?
駐車場の工事ができる業者は以下です。
- 外構業者
- ハウスメーカーや工務店
- ○○建設や○○工業などの建設会社
- 造園業者
など

- 業者を探す時間がない
- 自分で選んだ業者で大丈夫かな?
このように心配される方にとっては、一括見積もりを利用すると便利です。
外構の一括見積もりサイトに頼むという方法
年々一括見積もりサイトが増えていますが、タウンライフリフォーム(外構特集)が信頼できてオススメです。登録されている業者は厳格な国家基準をクリアした信頼ある優良企業のみが掲載されています。
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詳しくは外構の一括見積もりできる4サイトを比較【業者選びの注意点も解説】で解説しているので参考にどうぞ。
「安ければいい」というものでもない
見積もり金額以外にも、以下のことに目を向けることが大切です。
・工事を安心して任せることができるか
・口コミや評判
・保証面の確認
・契約書を交わすこと
工事は誰がやっても同じではありません。
できあがったものを「ポン」と置くのではなく、現場の状況に応じて職人さんが作り上げます。職人さんひとりひとりに技量の差があるのも事実。
過去の事例として、写真や完成現場を見学させてもらうことも判断材料になります。
コンクリートに付くタイヤ痕が気になる?

コンクリートに付くタイヤ痕が気になるという意見を聞きます。
新しいコンクリートだと目立ってしまいますが、経年変化でコンクリート全体がくすんで分からなくなっていきます。
次の画像のようなコンクリートの表面をザラザラに仕上げる 「刷毛引き仕上げ」 にしておくという案もありますが、タイヤ痕の目立ち方は若干マシという程度で、結局タイヤ痕は付いてしまいます。

付いたタイヤ痕を消すことができる?
タイヤ痕は、デッキブラシで水洗いするだけで、ある程度は消すことができます。
それでも消えない場合は、SNSでも話題になった以下のブラシがおすすめ。薬剤を使うことなく水洗いだけでタイヤ痕が落ちる、超優れモノのブラシです!
強く擦りすぎるとコンクリートの表面を削ってしまうので、少しずつ試していくのがコツです。
小さな範囲であればハンディタイプ。
広範囲であれば柄付きタイプが楽ですね。
まとめ
外構の駐車場を安く抑えるための方法
方法①:素材を絞る
- コンクリート
- アスファルト
- インターロッキング
- 砕石
方法②:タイヤが乗る部分だけ施工する
複雑な形状ではなくシンプルなものにしよう。
方法③:相見積もりを取る
会社によって費用は違う。相場も知ることができる。
この記事がお役に立てばうれしいです。