- 駐車場コンクリートに水たまりができないようにしたい。
- 水勾配ってどのくらいあればいいの?
- 自分の家の外構は十分な水勾配はとれるの?
水勾配とは水を流すための傾斜のことです。
外構を計画するときは必ずセットで考えなければいけません。適切な水勾配がなければ、水はけが悪く水たまりもできるからです。
この記事を読めば水勾配に関して以下のことが分かります。
この記事で分かること
こんにちはテツです。
執筆者
- 経歴:外構専門店6年・土木職人2年・ハウスメーカー9年
- 資格:1級エクステリアプランナー・2級土木施工管理技士、など
- 現在:外構専門店運営・現役フリーランス
水勾配の計算方法と適切な水勾配
水勾配は数値で表すことができます。
数値で表すことができるので、適切な水勾配がとれるかどうか簡単に判断することができますよ。
以下では水勾配の計算に関して解説していきます。
水勾配を検討するときにまずチェックするポイント
水勾配を検討する前に、全ての現場で共通するチェックポイントがあります。
- 道路境界の高低差
- ポーチ階段と道路の高低差
以上のポイントが外構の水勾配を大きく左右するものです。
簡単な図をご用意しましたのでイメージが沸くと思います。
その他は現場に応じて判断する必要があるので、詳しくは業者向けの記事ではありますが、外構の設計をする前に何を測量?で解説しています。設計初心者向けの記事ですので分かりやすくなっていますよ。
一般の方にとっては測量機器を持っていないので、高低差の測量をすることはできません。図面にレベルの表記がしてあるか確認しましょう。
水勾配の計算方法
水勾配は「〇%」という表現をします。
例
- 高さ2cm÷距離100cm=2%
- 高さ3cm÷距離100cm=3%
新築の場合はGL設定がカギ
GL(グランドレベル)とは、建物周りをメインとした地盤の高さのこと。
特殊な土地でなければ、GLの高さは敷地内の水はけを考えて道路よりも高く設定されています。
新築の場合は適切な水勾配を確保できるかどうかは、建物を建てる前のGL設定で全てが決まると言っても過言ではありません。
GLを設定するのはハウスメーカーです。ハウスメーカーは水勾配も想定したGL設定をするはずですが、万が一のため担当者に確認しておきましょう。
駐車場やアプローチの適切な水勾配
適切な水勾配は2%〜3%です。
ただ、水勾配を検討するときにまずチェックするポイントで解説したように、既に存在するものに合わせる必要があるので必然的に水勾配は決まってきます。
駐車場やアプローチの計画に関して、水勾配以外にもたくさんのポイントがあるので、詳しくは以下の記事を参考にどうぞ。
水勾配が弱い場合
1%では部分的に水がたまるか、乾きの遅いところがでてきやすいです。
業者とよく相談しましょう。
この後でご紹介する、「十分な水勾配を確保できない場合」では対策案の例を挙げているので参考にしてみてください。
水勾配が強い場合
4%以上の水勾配だと少し強いと感じます。滑り止めとしてコンクリートの仕上げは刷毛引き(はけびき)をおすすめします。
アプローチであれば階段を増やした方が良い場合があるので検討してみてください。
スロープの適切な水勾配
車イスなどを想定した介護用のスロープの適切な水勾配は12.5%よりも緩いことです。
建築基準法は最低限の定めであり、勾配12.5%は車イスの場合だと補助する人がいないと上がることは無理だと覚えておきましょう。
スロープは意外に長さが必要なので直線的ではなく、折り返し地点を設ける場合があります。
スロープの長さの求め方
必要な長さは水勾配の計算方法で取り上げた式を使うと求めることができますよ。
【例】:50cmの段差を12.5%勾配で解消するとします。
50cm÷12.5%=400cm
スロープの長さは最低でも400cm(4m)の距離が必要です。
こんなところも水勾配は必要
コンクリート以外にも水勾配の検討は必要です。
外構の地面になる部分で水勾配を考えなくて良い場所はありません。
上記の例は土の中に水が浸透していくことが期待できるので、コンクリートに比べると水勾配は弱くても大丈夫です。
排水マスに向かって水勾配をつくるといいですよ。詳しくは庭の水はけを簡単に改善する方法を参考にご覧ください。
外構の計画は必ず水勾配とセットで考えるべし!理由3つ
以下では、外構の計画と水勾配の検討がセットである理由を解説していきます。
理由①:水たまりを防ぐ
当然ではありますが、水たまりを防ぐための水勾配です。
水勾配は2%〜3%が基準だということは先に解説しました。
十分な勾配がとれないと、寒冷地であれば水たまりが凍ったときに危ないですね。
理由②:階段や土留めの必要性
水勾配が強くなってしまう場合は駐車場やアプローチの適切な水勾配でご紹介したように、階段を増やして調整する方法があります。
また、図のように地盤自体が高くて段差ができる場合は、土留めも作る必要があります。
理由③:見積もり金額に影響
新しく階段や土留めを作ったり、配管工事をする時はもちろん金額が必要です。後から「追加金額を請求される」ということも避けたいですよね。
業者であっても平面図だけでは判断が難しく、見積もりをする前は測量が必要不可欠である理由です。
十分な水勾配を確保できない場合の対策例
様々な理由で、十分な勾配を確保できない場合があります。
そんなときの対策として、以下に一例ですが取り上げるので検討してみてください。
透水性平板
ゲリラ豪雨に匹敵する雨量でも浸透させることができる商品です。
下地になる路盤作りも必要です。
いろんな建材メーカーから発売されていますよ。
透水性コンクリート
オワコン(旧ドライテック)やオコシコンが有名です。
コンクリートの内部には多くの空隙があるので、雨水を透水しながら地中に浸透させます。
扱える業者は限られているので都度確認しましょう。
U字溝などを設ける
コンクリートの途中や端の方にU字溝を設ける方法もあります。
その時は字溝に向かって水が流れるようにするため、コンクリートの水勾配は2方向にするなど複雑になる場合があります。
水勾配をきちんと考慮してもらえる業者選び
適切な水勾配を考慮した外構プランや工事をするのは業者です。
信頼できる業者を選びたいですよね。業者の探し方は以下の記事が参考になります。
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まとめ:外構は常に水勾配も考えよう
この記事では水勾配の重要性を解説してきました。
まとめると以下です。
水勾配のことを考えると、途端に立体的なイメージをすることが難しくなります。
分からなくなったら、この記事で解説したポイントを押さえつつ、業者に聞いて不安を解消していきましょう。プロであればこの記事で解説してきたことは考慮できて当然なので、丁寧に教えてもらえますよ。