外構図面や見積書をもらったとき、「CB100」「CB造」のような表記を見て「これは何のことだろう」と手が止まった経験はないでしょうか。
CBは日常であまり使わない略語のため、意味が分からないまま話が進んでしまうことも珍しくありません。
この記事では、外構の実務に長くたずさわってきた立場から、図面に出てくる「CB」の意味とサイズ表記、化粧ブロックとの違い、費用感、失敗しやすい注意点まで解説します。
読み終えるころには、自分の図面や見積書に書かれたCBが何を指しているのか、迷わず判断できるようになるはずです。
新築で外構工事全体をこれから計画する方は、新築外構を計画する順番全体をまとめた記事もあわせて確認しておくと、ブロック塀をどのタイミングで決めるかが見えてきます。
こんにちはテツです。

執筆者
- 経歴:外構専門店6年・土木職人2年・ハウスメーカー9年
- 資格:1級エクステリアプランナー・2級土木施工管理技士、など
- 現在:外構専門店運営・現役フリーランス
CBとは何か

CBという略語は、実は図面の種類によって指しているものが変わります。
まずは外構図面での意味を押さえ、そのあとで注意点にも触れます。
外構図面のCBはコンクリートブロックの略
外構図面や見積書での「CB」は、Concrete Block(コンクリートブロック)の略です。
塀や土留め、花壇の立ち上がりなどに使われる、コンクリート製の中空ブロックを指します。
「CB100」「CB120」「CB150」のように数字が付いている場合、数字はブロックの厚み(mm)を表しています。
図面上の記号・略語はCB以外にも数多くあり、初めて見ると戸惑うものが多いものです。
外構図面に出てくる記号や略語を一通り確認したい方は、外構図面に出てくる記号・略語をまとめて確認できる記事もあわせて読んでおくと理解が早まります。
図面の種類によってCBの意味が変わることがある
ここは意外と見落とされやすいポイントです。
CBという略語は、外構・エクステリア図面では「コンクリートブロック」を指すのが一般的ですが、住宅内部の間取り図や意匠図では「カーテンボックス(窓上部のカーテンレールを隠す造作)」を指しているケースがあるとする情報も複数見られます。
電気配線図では「ブレーカー(Circuit Breaker)」の意味で使われることがあるとの情報もあり、設計事務所や地域によって表記のクセが異なる可能性もあります。
もしキッチンや間取り図でCBという表記を見かけた場合、外構のコンクリートブロックとは別の意味で使われている可能性があります。
判断に迷うときは、図面を作成した設計者や担当者に直接確認するのが確実です。
CBと化粧ブロックの違い

「CB」と「化粧ブロック」は、どちらもコンクリートブロックの一種ですが、指しているものが少し異なります。
表面の仕上げと価格の差
一般的に「CB」と呼ぶ場合、表面がフラットで模様のない、いわゆる普通コンクリートブロックを指すことが多いです。
一方「化粧ブロック」は、表面に石調・レンガ調などの凹凸や色付けを施した、見た目のデザイン性を高めたブロックを指します。
材料費が化粧ブロックのほうが高いため、施工費用にも差が出やすい傾向があります。
| 種類 | 表面の特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| CB(普通コンクリートブロック) | フラットで無地。モルタル・塗装で仕上げることが多い | 目隠し塀の下地、土留め、境界塀、物置の基礎まわり |
| 化粧ブロック | 石調・レンガ調などの模様、色付きが多い | 道路に面した塀、玄関まわりなど見た目を重視する箇所 |
見た目だけで判断できない理由
道路に面した塀を検討するとき、「見た目がきれいだから化粧ブロックにしたい」と考える方は多いはずです。
ただし、普通のCBでも、上から塗装したりレンガやタイルを張ったりすれば、見た目を大きく変えられます。
逆に化粧ブロックでも、施工の精度や目地の色によって仕上がりの印象は変わります。
「CBか化粧ブロックか」を決める前に、予算・メンテナンス性・将来的な塗り替えのしやすさまで含めて検討する価値があります。
判断に迷う場合は、業者に現地を見てもらいながら相談するのが近道です。
CB100/120/150の意味とサイズの選び方
CBのあとに付く数字は、ブロック1個の厚み(mm)を表しています。
現場では、塀の高さや用途に応じて、この厚みを使い分けます。
| 表記 | 厚み | 主な使い分けの目安 |
|---|---|---|
| CB100 | 100mm | 低めの仕切り、花壇の立ち上がり、物置基礎の一部など、強度をそれほど求めない箇所 |
| CB120 | 120mm | 一般的な境界塀・目隠し塀(高さの目安1.2〜1.6m程度)で最もよく使われる厚み |
| CB150 | 150mm | 高さのある塀、控壁を併用する塀、擁壁に近い役割を持たせたい箇所 |
あくまで現場での目安であり、実際の厚みは塀の高さ・風圧・地盤条件によって変わります。
高さが1.2mを超える塀は、控壁(塀を支える柱状の補強部分)が必要になる場合や、総高さに上限が設けられている場合があります(建築基準法施行令などに関連する規定です)。
数値や適用条件は現場・自治体によって解釈が異なることもあるため、正確な判断は必ず施工業者や建築士に確認してください。
CBの種類とJIS規格
CBと一口にいっても、内部の構造や強度によっていくつかの種類に分かれます。
空洞ブロック・型枠ブロック・化粧ブロック
- 空洞ブロック: 中央に空洞がある、もっとも一般的なタイプ。積み上げてモルタルで固定する
- 型枠コンクリートブロック: ブロック自体を型枠として使い、内部に鉄筋を通してコンクリートを充填するタイプ。強度が求められる塀や擁壁的な用途で使われる
- 化粧ブロック: 表面に模様や色を付けた、見た目重視のブロック(前述のとおり)
JIS規格(A種・B種・C種)の目安
コンクリートブロックにはJIS規格による区分があり、圧縮強度や用途に応じてA種・B種・C種(規格によってはさらに区分が細かくなる場合もあります)に分かれます。
大まかには、A種は比較的軽量で耐力壁以外の用途向きとされ、B種・C種は強度が高く、耐力壁や高さのある塀にも使われる区分です。
一般の施主がこの区分を細かく暗記する必要はありませんが、「どのブロックでも同じ強度ではない」という点だけは知っておくと、業者との会話がスムーズになります。
CBが使われる場所・用途の広さ
CBは塀だけのものと思われがちですが、実際の現場ではもっと幅広い用途で使われています。
- 境界塀・目隠し塀の下地や本体
- 高低差のある土地の土留め
- 花壇・植栽スペースの立ち上がり
- 物置やエアコン室外機の基礎まわり
- カーポート・駐車場の車止めや仕切り
敷地の境界に塀やブロックを設置する場合、越境や高さのトラブルにつながりやすいポイントがいくつかあります。
境界まわりに塀を計画している方は、境界ブロックや塀の設置で確認しておきたい注意点も事前に目を通しておくと安心です。
見積書で見るCB塀の費用感
CB塀の見積もりを見たとき、金額が妥当かどうか判断しにくいという声をよく聞きます。
ここでは、見積書を見る際の目安を紹介します。
CB塀と化粧ブロック塀の㎡単価の目安
| 区分 | 施工費の目安(材料・積み・目地込み) | 補足 |
|---|---|---|
| CB塀(普通ブロック・塗装なし) | 15,000〜25,000円/㎡程度 | 基礎・既存塀の解体は別途計上されることが多い |
| 化粧ブロック塀 | 20,000〜35,000円/㎡程度 | 材料費の差で普通ブロックより高くなりやすい |
| 基礎(布基礎等) | m単価で別途計上されることが多い | 地盤や塀の高さで金額が変わる |
上記はあくまで一般的な目安であり、地域・時期・現場条件・数量によって変動します。
実際の金額は、必ず現地調査を踏まえた見積もりで確認してください。
見積書には、ブロック積みだけでなく、基礎・砕石・鉄筋・目地・塗装仕上げなど、複数の工程が項目として分かれて記載されることがあります。
コンクリート関連の見積書は「一式」表記でまとめられていて内訳が見えにくいことも多く、その読み方に慣れておくと判断がしやすくなります。
土間コンクリートを例にした見積書の読み方は、コンクリート関連工事の見積書で見落としやすい項目で詳しく解説しているので、ブロック塀の見積もりを読む際の参考にしてください。
塀・擁壁工事が外構費用全体の中でどれくらいの割合を占めやすいかを先に把握しておきたい方は、ブロック塀・擁壁工事が全体費用に占める目安も参考になります。
ただし、こうした目安だけでは、自分の見積書が妥当かどうかを判断しきれないことも多いはずです。
金額の妥当性を確かめる一番の近道は、同じ条件で他社の見積もりと比べてみることです。
ブロック塀工事も含めて複数の外構会社に一括で見積もりを依頼できるサービスを使えば、今の見積書の金額を他社のプランと照らし合わせて確認できます。
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CBブロック塀で失敗しやすい注意点
CBを使った塀は一見シンプルな工事に見えますが、実際には失敗事例も少なくありません。
- 高さ・控壁の規定を確認していない: 高さのある塀は控壁や厚みの規定が絡むことがあり、確認を後回しにすると計画のやり直しが発生することがあります
- 既存ブロック塀の劣化診断をしていない: 古い塀を撤去せずにそのまま利用しようとすると、ひび割れや配筋の腐食が見つかり、追加費用が発生する場合があります
- 境界の位置がずれたまま施工してしまう: 塀の位置は境界確認の結果と一致させる必要があり、曖昧なまま進めると近隣トラブルに発展することがあります
- 見た目だけで化粧ブロックを選び、予算オーバーになる: 見た目を優先しすぎて、他の外構工事の予算を圧迫してしまうケースもあります
こうした失敗は、事前に図面と現地の状況を照らし合わせておくことで、ある程度防げるものです。
自分で外構図を確認・作成しながら業者と話を進めたい方は、自分で外構図を作ってみる際の具体的な手順も参考にしてみてください。
よくある質問
CBについて、読者から寄せられることが多い質問にまとめて回答します。
CBとブロックは同じ意味ですか。
ほぼ同じ意味で使われますが、「CB」はコンクリートブロックの略称、「ブロック」はより広い言葉として使われる場合もあります。
図面上の表記としては、CBはコンクリートブロックを指すと考えて差し支えありません。
CB100とCB120、どちらを選べばいいですか。
塀の高さと用途によって変わります。
低めの仕切りや花壇の立ち上がりならCB100、一般的な境界塀・目隠し塀ならCB120が使われることが多いです。
最終的な判断は、現地の状況を見た施工業者に確認することをおすすめします。
化粧ブロックはCBに含まれますか。
広い意味ではコンクリートブロックの一種に含まれますが、図面上で「CB」と表記されている場合は、表面が無地の普通ブロックを指していることが多いです。
化粧ブロックを使う場合は、図面や見積書に「化粧ブロック」「化粧CB」など、区別できる表記がされているか確認しておくと安心です。
図面のCBがコンクリートブロック以外を指すことはありますか。
あります。
住宅内部の間取り図ではカーテンボックスを、電気配線図ではブレーカーを指す場合があるとする情報もあります。
外構・エクステリア図面以外でCBという表記を見た場合は、念のため作成者に確認しておくと誤解を防げます。
CB造とは何ですか。
CB造は「コンクリートブロック造」の略で、コンクリートブロックを積み上げて建物の構造体そのものを作る建築構造を指します。
本記事で扱っている外構のCB(塀や土留めに使うブロック)とは、同じ「コンクリートブロック」という材料を使っていても、指している対象が異なる点に注意してください。
まとめ|CBはコンクリートブロックの略、サイズと用途で使い分ける
外構図面に出てくる「CB」は、コンクリートブロックの略です。
- CBのあとの数字(CB100/120/150)はブロックの厚みを表し、塀の高さや用途で使い分ける
- 化粧ブロックはCBの一種だが、表面の仕上げと価格が異なる
- 高さのある塀は控壁や高さの規定が絡むことがあり、事前確認が欠かせない
- 見積書は「一式」表記に注意し、基礎・砕石・鉄筋・仕上げの内訳を確認する
- 間取り図など外構以外の図面でCBを見た場合は、別の意味の可能性もある
ブロック塀の工事は、単体で頼むより、外構工事全体の中で他の工事とまとめて依頼したほうが、足場や搬入経路の調整がしやすく、結果的に費用を抑えられることもあります。
外構工事全体の中でブロック塀工事も含めて相見積もりを取りたい方は、外構の一括見積もりサイトを比較した記事で、条件をそろえて数社のプランと金額を比較する進め方を確認できます。
自分の図面や見積書に書かれたCBの意味とサイズを確認しながら、塀の計画を進めてみてください。





