- フェンスっていくら?
- フェンスにはどんな種類がある?
- 目隠しにおすすめのフェンスは?
フェンスの種類はとてつもなく大量にあるので、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
なぜなら分厚いフェンスカタログが各メーカーから出ていて、なおかつ定期的に新商品が発売され続けています。数千以上とされる種類のフェンスをプロでも全て把握することは困難です。
そこでこの記事では、フェンスにある一定の傾向をつかみつつ、売れ筋のフェンスやおすすめのフェンスに絞って紹介していきます。
フェンスはいくらかかるのか費用もあわせて紹介しますよ。
この記事を読み終えるとフェンス選びのことで迷わなくなるので最後までご覧ください。
こんにちはテツです。
執筆者
- 経歴:外構専門店6年・土木職人2年・ハウスメーカー9年
- 資格:1級エクステリアプランナー・2級土木施工管理技士、など
- 現在:外構専門店運営・現役フリーランス
外構フェンスの種類は「素材×形」の組み合わせ
フェンスの種類は以下の図のように、素材と形の組み合わせで概ね決まってきます。
素材別の特徴と、おおよその価格帯も合わせてそれぞれ紹介していきます。
表示価格はブロックの上に施工するものとして、高さは一番低い60cmのフェンスを想定してあります。
フェンス素材①:アルミ
アルミフェンスは「サビにくい」「軽くて丈夫」「加工が簡単」という特徴があり、たくさんの種類があります。
ほぼノーメンテではありますが長い間、塩分や汚れが付いたままだと腐食の原因になるので柔らかい布でふき取ります。水洗いで落とせない場合は中性洗剤を薄めて洗い落してください。洗剤使用後は十分に水洗いをしてふき取ります。
木調アルミの特徴
木調アルミは、アルミの表面を木調のシートでラッピングしてあります。
木目や色ムラ具合がリアルなものが多くて、おしゃれな雰囲気をつくることができるので人気ですね。
木調アルミフェンスは高価格帯となりますが、アルミ色と木調色の混合タイプがあり価格を抑えることができます。
木調フェンス全般に関しては以下で詳しく解説しているのでご覧ください。
≫参考:外構フェンスはやっぱり木目調が人気【一流の7メーカーから厳選】
アルミ鋳物の特徴
アルミを型に流し込んで作るため、曲線などの形が特徴です。
洋風でエレガントな雰囲気を演出するには最適ですね。
フェンス素材②:スチール
スチールメッシュフェンスとも呼ばれ、フェンスの中では一番コストを抑えることができます。
スチールの表面は樹脂でコーティングされていて、スチールの弱点であるサビやすさを克服。
商品の使い方は意匠的なことよりも、境界線の主張や飛び出しの抑止、ドッグランとして採用することが多いです。
スチールメッシュフェンスに関して詳しくは以下の記事を参考にどうぞ。
≫参考:外構に使うメッシュフェンスの特徴3つと設置するメリット・デメリット
スチールとアルミの良いとこ取りフェンスを紹介
三協アルミのハイブリッドT・Tはスチールメッシュフェンスの安っぽさをカバーした商品です。
上下にアルミフレームがあり、スタイリッシュな雰囲気を実現。アルミフレームは木調カラーもそろっていて、状況にあわせたデザインが可能です。
フェンス素材③:樹脂
樹脂は人工木とも呼ばれ、木目を表現してあるものが多くナチュラルな雰囲気に適しています。カラーバリエーションが豊富なことも特徴ですね。
樹脂なのでアルミ同様腐る心配がなく、木調でありながらコストを抑えた商品がたくさんあります。
価格帯は先の木調アルミの特徴でも紹介した「アルミ色と木調色の混合タイプ」と「木調アルミ」の中間が多いです。
フェンス素材④:天然木
天然木は大きく分けて「ソフトウッド」と「ハードウッド」に分けられます。
ソフトウッドとは
ソフトウッドは名前の通り柔らかく加工がしやすいのでDIY向き。
ホームセンターで手に入れる事もできるとても身近な木材ですが、屋外では腐りやすいといったデメリットがあります。
ハードウッドとは
ハードウッドは堅く、木材は腐りやすいというイメージを覆してくれる天然木です。ノーメンテで数十年の耐久性があるとされています。
ただし専用工具がなければ加工することはできないので業者に依頼することをおすすめします。
ハードウッドはウッドデッキにも使用されます。ハードウッドに関して以下の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
≫参考:ウッドデッキは天然木でも劣化しない?【ハードウッドを選ぶべし】
フェンスの種類と価格帯まとめ
素材 |
価格帯(税込/m) | |
アルミ | アルミ色 | 9,900円~ |
木調 | 19,000円~ | |
鋳物 | 21,000円~ | |
スチール | 5,500円~ | |
樹脂 | 16,000円~ | |
天然木 | 21,000円~ |
※表示価格はブロックの上に施工するものとして、高さは一番低い60cmのフェンスを想定してあります。
目隠しフェンスをするときのポイント3つ
周りからの目隠しをしたい時に大活躍のフェンス。
目隠しフェンスをする上で押さえておきたいポイントを解説していきます。
目隠しフェンスの最適な高さをシミュレーションしよう
どこにいる時に周りからの視線を隠したいのかでフェンスの高さは変わります。
例えば、家の中で立った状態で隣の家から目隠しをしたい場合は、2m以上のフェンスが必要になるでしょう。外にいる時に目隠しをしたい場合は人の身長程度もあれば十分です。
確実に高さを求めたい場合は、以下のようなコンベックスを使って実際の高さをシミュレーションすると良いです。
「フェンスを立てたい場所にコンベックスを当てる人」と「実際に見る人」の二人一組だと分かりやすいですね。
目隠しフェンスの格子が縦向きと横向きでは目隠し度合が違う
縦格子の場合は見る角度によって目隠し度合が変わります。フェンスに対して正面から見た場合は向こう側が透けて見え、浅い角度へとなるにしたがって見えなくなっていきます。
横格子の場合はどの場所にいても向こう側の見え具合は一定です。
フェンスのデザインとともに、見え方も押さえていきたいですね。
縦格子だけど正面から見えないフェンス
三協アルミのエルファード5型は、1本1本の格子自体が斜めになっているので正面からは完全目隠し。斜めから見ると向こう側が見えるという商品です。
目隠しフェンスをするときの注意点は「隣人との関係」
いきなりお隣りとの間に目隠しフェンスを立てるとなると、お隣りさんからしてみれば「拒絶反応された?」と誤解を招くかもしれません。
業者はもちろん着工前に近隣挨拶へ行きますが、住まいされているご本人からも事前に声掛けすると良いですね。
作業自体も隣の敷地に入っての作業になることが多いので事前挨拶は必須です。
越境にも注意
柱を地面の中に直接埋めてコンクリートで固定する場合、土を被せて見えなくなるからといってコンクリートは境界線を越えてはいけません。
境界線から内側に20cm〜30cm入ったところに柱を立てるイメージを持っていましょう。
境界に関して詳しくは以下の記事を参考にどうぞ。
≫参考:外構業者から見た敷地の境界で気にすべきこと5つ【トラブル防止へ】
外構に使いたいおしゃれなフェンスと費用を紹介
僕がお客様からおしゃれなフェンスを求められた場合、真っ先に候補とするフェンスを4つご紹介していきます。
安くてもおしゃれに見えるフェンスを探している方は、外構のフェンスの選び方【安くておしゃれにしたい】もあわせてご覧ください。
①朝日スチール:PCフェンス 【アメリカンフェンスとして人気上昇中】
PCフェンスは近年アメリカンフェンスとして人気が上昇しています。無骨な雰囲気がかっこいいですね。
芝生やヤシとの相性は抜群で「ハワイ風」「カリフォルニア風」の外構に最適です。
カリフォルニア風の外構をしたい方は以下の記事を参考にご覧ください。
≫参考:カリフォルニア風の外構にする方法【現地を視察?して分かったこと】
②LIXIL:フェンスAAシリーズ【リアルな木調は柱にも反映】
木調のリアルさがしっかりと表現されていて、柱もフェンス本体と同様に木調色が用意されています。
③三協アルミ:シャトレナⅡシリーズ【アルミ色と木調の融合】
フレームをアルミ色にしたデザインでコストダウンさせているフェンスです。
他メーカーからもアルミ色と木調の組み合わせたタイプが発売されていますが、シャトレナⅡは縦のフレームが表から見えにくくなっています。
連続して取り付けたときには、シームレスなデザインが美しい。
④グローベン:プラドフェンス【樹脂タイプの中では抜群にコスパ良し】
プラドフェンスは工業製品のようなプラスチック感がなく木調を再現しています。
反りや割れ、紫外線による色褪せが少ないことも特徴。
外構フェンスとブロックどっちが安いのか【一覧表あり】
よくフェンスの金額と比較されるのがブロックです。
ブロック積みの上にフェンスをする場合でも、ブロックとフェンスのどちらの割合を多くすれば安くなるのか気になるところですよね。
答えは、品番によって違うので以下のように大まかに分けた一覧表を作りました。金額を比較するため、単位を「㎡」または「m」で統一してあります。
【単位に注意】
ブロックおよびフェンス:㎡(長さ×高さ)
基礎工事:m
「ブロック積工事」と「フェンス工事」を比較
ブロック積工事 |
費用(ブロック+基礎)税込 |
|
ブロック(㎡) | 基礎(m) | |
普通CB積 | 10,000円/㎡~ | 9,000円/m~ |
化粧ブロック積 | 17,000円/㎡~ | 9,000円/m~ |
高級化粧ブロック積 | 44,000円/㎡~ | 9,000円/m~ |
または
フェンス工事 | 費用(フェンス+独立基礎)税込 | |
フェンス(㎡) | 独立基礎(m) | |
アルミ色 | 16,500円/㎡~ | 6,600円/m~ |
木調 | 31,600円/㎡~ | 6,600円/m~ |
アルミフレーム+木調 | 17,800円/㎡~ | 6,600円/m~ |
スチール | 9,100円/㎡~ | 6,600円/m~ |
樹脂 | 26,000円/㎡~ | 13,200円/m~ |
天然木 | 35,000円/㎡~ | 13,200円/m~ |
ブロック積の上にフェンスを組み合わせる場合の安くなる割合
ブロック積工事 | 費用(ブロック基礎)税込 | |
ブロック(㎡) | 基礎(m) | |
普通CB積 | 10,000円/㎡~ | 9,000円/m~ |
化粧ブロック積 | 17,000円/㎡~ | 9,000円/m~ |
高級化粧ブロック積 | 44,000円/㎡~ | 9,000円/m~ |
+(組み合わせ18通り)
フェンス工事 | 費用(㎡)税込、基礎なし |
アルミ色 | 16,500円/㎡~ |
木調 | 31,600円/㎡~ |
アルミフレーム+木調 | 17,800円/㎡~ |
スチール | 9,100円/㎡~ |
樹脂 | 26,000円/㎡~ |
天然木 | 35,000円/㎡~ |
外構フェンスをDIYで立てる方へのアドバイス
まずは道具をそろえなければいけません。
DIYの目的はコスト軽減がひとつなので、必要経費も合わせて検討しましょう。
以下の道具は必須です。
- コンベックス
- 水平器
- 水糸
- レーザー墨出し器
状況により、その他必要な道具はあるので詳しくは【DIY初心者向け】必要な道具まとめ【外構・エクステリア編】をどうぞ。
フェンス自体はネットショップで購入可能です。
有名メーカーのフェンスが欲しい場合は種類豊富で安いエクスショップがおすすめ。欲しい商品のDIYが不安な場合、取り付けも合わせて依頼することができますよ。
≫エクステリアを全国へ販売・施工!エクスショップ本格的にフェンスを立てるなら基礎はしっかりとすること
目隠しフェンスのように高さのあるフェンスを立てようとするときの注意点は、強風で倒れないようにすることです。
そのためには、柱をしっかりと固定してください。
あると便利な材料は、以下のような柱を立てる専用のフェンスブロックです。
フェンスブロックを丸々地面の中に埋め、さらに50cm四方を目安にモルタルで固定すると良いです。
モルタルを作ることもDIYで必要な作業のひとつで、配合などの詳しい作り方は外構でよく使うモルタル【DIYでの作り方・使い方】を参考にどうぞ。
簡単で良ければ置くだけタイプのフェンスもある
地面に固定しなくても、以下のように置くだけタイプのフェンスもあります。
ただし、強風で倒れないようにするため、手前の箱のなかに重りになるものを入れてください。
フェンス工事のできる業者を探す
フェンス工事のできる業者は以下に頼めば間違いありません。
- 外構業者
- エクステリア業者
- 造園業者
- 大工(木製フェンス)
外構の業者探しに困っている方へ【隠れた優良企業も見つかる】
外構の一括見積もりサイトに頼むという方法があります。
こんな人におすすめ
- 仕事や育児が忙しくて、業者を探す時間がとれない
- 色んな業者のホームページを見てもよく分からない
- 情報がありすぎて、自力で業者を探すことに限界
以上のことを解決してくれるのが一括見積もりサイト。詳しくは、おすすめの一括見積もりサイトの紹介記事をどうぞ。
まとめ:フェンスの特徴と価格帯が分かればもう迷わない
フェンス選びで迷う原因は、一言でいうと種類がありすぎるからです。
外構フェンスの種類は「素材×形」の組み合わせで解説したように、フェンスの特徴と価格帯が分かれば判断しやすくなります。
あとは、業者選びに失敗しなければ理想のフェンスを手に入れることができます。
現場ならではのアドバイスをしてくれて、工事を安心して任せることができる業者選びは、当サイトがおすすめするタウンライフリフォーム(外構特集)が役に立つでしょう。